1. AutoCAD LT終了で何が変わった?ライセンス費用の「現在地」
AutoCAD LTの新規販売終了後、企業のCAD維持費には以下のような変化(リスク)が起きています。
選択肢が「高額プラン」のみに: 2D専用で安価だったLTがなくなり、3D機能や自動化プログラムが含まれる上位の「AutoCAD(標準版)」または「AutoCAD Plus」しか選べなくなりました。
サブスクリプションによる累積コスト: 毎年(または毎月)定額を支払い続ける必要があるため、利用人数が増えれば増えるほど、会社の固定費として重くのしかかります。
眠っているオーバースペック機能: 「社内では2Dの図面修正や閲覧しかしない」というスタッフにまで、高額な3D対応のAutoCADライセンスを割り当てるという「コストのミスマッチ」が発生しています。
2. 賢い企業が実践する「ハイブリッド導入」と「互換CAD」という選択肢
このコスト問題を解決するために、2026年現在、多くの企業が舵を切っているのが「本家AutoCADと互換CADのハイブリッド運用」、あるいは「互換CADへの完全移行」です。
💡 互換CADとは?
AutoCADが採用している標準ファイル形式「DWG/DXF」をそのまま直接開いて編集できる、他社製のCADソフトのことです。見た目やコマンド(操作方法)が本家とほぼ同じに作られているため、設計スタッフが特別な研修なしで明日からそのまま使えるのが最大の特徴です。
なかでも、以下の2つの互換CADが圧倒的なコストパフォーマンスで注目を集めています。
① 抜群の国内シェアと信頼性:IJCAD(アイジェイキャド)
日本の製造・建築業界で最も普及している互換CADです。AutoCADとの高い互換性はもちろん、日本の設計現場に合わせた便利な独自機能が豊富。ライセンス費用は本家の数分の1に抑えられます。
② 驚異の「買い切り(永久ライセンス)」:ZWCAD(ゼットダブリューキャド)
世界中の大手企業も導入している非常に軽量な互換CADです。最大のメリットは、今では珍しくなった「一度買えばずっと使える永続(買い切り)ライセンス」を提供している点。2年目以降の保守・更新費用を完全にゼロにできるため、中長期的なコスト削減効果はナンバーワンです。
3. 【一目でわかる】5年間のCADコストシミュレーション
仮に、社内の設計用PC 5台分にCADを導入した場合、本家AutoCAD(標準版)を使い続けるのと、買い切り型の互換CAD(ZWCAD)を導入するのとでは、5年間でどれほどのコスト差が出るのかを表にまとめました。
| 年数 | 本家 AutoCAD (サブスク/5台分) | 買い切り型互換CAD (ZWCAD/5台分) |
| 1年目(初期費用) | 約45万円〜55万円 / 年 | 約40万円〜50万円(一括) |
| 2年目 | +約45万円〜55万円 | 0円 (または少額のバージョンアップ費) |
| 3年目 | +約45万円〜55万円 | 0円 |
| 4年目 | +約45万円〜55万円 | 0円 |
| 5年目 | +約45万円〜55万円 | 0円 |
| 【5年間の総額】 | 約225万円 〜 275万円 | 約40万円 〜 50万円 |
| コスト削減効果 | - | 最大 80%近くのコスト削減! |
※上記の金額は目安であり、販売店やプラン、為替、セール状況によって変動します。
このように、数年スパンで見ると数百万円規模の固定費削減に直結することがわかります。浮いた予算を、設計用PCのスペックアップや、他の重要な設備投資に回すことができます。
まとめ:業務内容に合わせてライセンスを最適化しよう
AutoCAD LTがなくなったからといって、全員分を思考停止で高額な本家サブスクにする必要はありません。
3D設計や、高度な自動化マクロ(LISP)をフル活用するメイン設計者 👉 本家 AutoCAD
2Dの作図・図面修正・検図がメインの現場やアシスタント 👉 IJCAD や ZWCAD などの互換CAD
このように、業務の役割に応じてCADを使い分ける「適材適所のライセンス配置」こそが、2026年の設計部門における最強のコスト削減戦略です。まずは無料の体験版から、自社の図面が問題なく動くか試してみてはいかがでしょうか?